- 2024年11月27日令和6年度年間行事予定を更新しました。
- 2024年10月31日11月給食だより
- 2024年10月31日11月献立表
- 2024年10月17日R6PTA総会資料
百年の思いやり
第二寺島小学校長 由良 隆
第二寺島小学校の歴史を振り返ると、今から百年前である大正十三年四月二十日に、鉄筋コンクリートの二階建ての校舎が新築され、主に第一寺島尋常高等小学校からの児童を引き継ぎ、東京府南葛飾郡寺島町立第二寺島尋常小学校として開校しました。これが、第二寺島小学校の百年間の歩みの第一歩となりました。
開校より百年の間、第二寺島小学校は地域の方々をはじめ、保護者の方々や子供たち、教職員、各方面の諸先輩方等、多くの方々に支えられてきました。その支えの源には、この第二寺島小学校に寄せる様々な思いがあったことでしょう。
それは、地域の方々からの期待や保護者の方々からの願い、各方面の諸先輩方からの励まし、また、教職員の教育愛や子供たちの夢や希望であったかもしれません。皆様の熱い思いがあったからこそ、様々な困難を乗り越えながら、百年という長い年月を刻み、今日へ至ることができたのだと思います。
これらの思いは、第二寺島小学校への思いやりであると解します。
思いやりとは、相手のことを大切に思い、その思いを相手に送り届けることであるからです。この第二寺島小学校に向けての様々な思いは、支えてきてくれた方々の思いやりの心に他なりません。
開校以来、これまでの百年間、第二寺島小学校は、連綿と連なってきた皆様の思いやりに支えられてきたのです。百年分の思いやりとそれを届けてくれた方々に深く感謝申し上げます。
百年という伝統と思いやりをいただいているだけでは、現在の私たちには立つ瀬がありません。いただいたものを礎として、さらに第二寺島小学校が発展するよう尽力すべきです。そこで、私たちはこれからの百年を見据えます。
これからの百年、すなわち、子供たちが成長し生活していくこれからの社会は、変化が激しく、予測が困難である社会です。ICTやAIの発達によりSOCIETY5.0が到来するのも遠くないことでしょう。このような社会に向かう子供たちに、「よりよく生きる力」の基盤となる力を身に付けさせてあげることが、小学校としての大きな目標となります。「よりよく生きる力」の基盤となる力とは、目には映らないけれども大切なものである「思いやりの心」です。人としてもつべき大切な心であり、豊かに育てていくべきものであると考えます
以上のことから「これまでの百年」に尊敬と感謝の意を表し、「これからの百年」に夢と希望をもって臨んでいくために、開校百周年に向けてのテーマを「百年の思いやり」と設定し、令和6年度の本校の教育活動を推進しているところです。